環境研究総合推進費 | PM2.5の脳循環および脳梗塞予後に及ぼす影響の解析

研究の概要

微小粒子状物質(PM2.5)は直径2.5 μm以下の非常に小さな微粒子で、自動車排気ガスや工場からのばい煙・粉じん、または火山などにより生成されます。

PM2.5は鼻や口などを通じて主に肺や気道などの呼吸器に沈着するため、これまでは呼吸器系を中心に研究が進められてきました。しかし、鼻から吸入した微粒子が脳へと到達することが報告されたことにより、新たな生体標的として中枢神経系が着目されつつあります。

近年、PM2.5曝露下では、脳梗塞発症後の入院期間が延長し死亡率が上昇するなど、脳梗塞の予後が悪化するとの疫学的報告が増加しています。しかし、PM2.5による中枢神経系への影響についての研究は少なく、そのメカニズムは明らかになっていません。

本研究では、PM2.5による脳循環および脳梗塞予後への影響について解析し、脳梗塞予後の悪化メカニズムの解明に迫ります。


NEWS

2020/09/01
「PM2.5の脳循環および脳梗塞予後に及ぼす影響の解析」のホームページを公開しました。NEW
2020/03/09
「令和2年度 環境研究総合推進費」に採択されました。(環境省 PDF